宝塚暮らしとやさしい時間

カフェや美術館、お出かけのこと。 おやつと日々のことも。 宝塚の住人です。

みんぱくの「アルテ・ポプラル~メキシコ造形表現のいま」へ。


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アルテ・ポプラルはラテンアメリカの伝統文化で、芸術家ではなく職人や一般の人々の造形表現です。

その中からメキシコの造形表現を紹介している展示でした。

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毛糸を蜜蝋を塗った木板に隙間なく埋めるよう貼りつける毛糸絵は、メキシコ中西部の先住民族ウイチョル
何という色彩感覚。
そして単純化した線で描く絵は今見てもポップでかわいい。

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民族的な要素もあるけど見てると何だかおもしろい。

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見てて飽きなくて何度も会場をぐるぐる見てまわりました。

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生命の木。
メキシコ南部の陶芸の町メテペックの特産品なのだそう。
平板な楕円の木の形をしていて陶器でできています。

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枝にはにぎやかな飾りがたくさんで、細かなディテールに見入ったりして。
キリストがいたり髑髏がいたり天使がいたり。
大きさは様々で、5センチから2メートル以上のものまで。
20世紀半ばに作り始められたようです。

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おもしろい。

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村祭りで使われる仮面も楽しい。

メキシコにはこんなにも個性的な独自の文化があったんですね。

おもしろくて楽しかった!







兵庫県立美術館特別展「富野由悠季の世界」へ行ってきました。

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兵庫県立美術館に来ると必ずここで写真を撮ります。
「お〜!」という感じです。

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裏はイデオンでした。
ワクワクしますね。

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なんとガンダム放送から40年だそうですよ。
月日が経つのは早いものです。
歳をとるわけですね。
私にとって富野さんと言えば「海のトリトン」からはじまり「ラ・セーヌの星」、そして日本サンライズのロボットもの「無敵超人ザンボット3」「機動戦士ガンダム」「戦闘メカザブングル」など、そのあともたくさん観ました。
富野作品はロボットものと言えど濃い人間ドラマでしたね。
子供時代ずいぶん楽しませてもらいました。
それにしてもやっぱり初代ガンダムの展示スペースは同年代がたくさんいて熱い。
年季が違います。
たくさんのモニターでいろいろな作品のオープニングテーマや名場面が流されていますが、歌えるしセリフも言える。
そしてセリフの間もカンペキ。
そんな初代ガンダム世代は私だけではないようで、そんな子供時代を経験した大人が集まっている同士間のようなものを感じずに入られませんでした。
なんだかんだあっても、みんなちゃんとした大人になったね。

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街を歩いているとキラキラとイルミネーションがきれいな季節ですね。
クリスマスツリーって場所によって様々。

いろいろな場所で毎年繰り返して見るクリスマスツリーなのに、いつも新鮮で少し幸せな気分にしてくれるなぁ。

息子が小さな頃は飾りつけを楽しみながらクリスマスツリーを出すのが恒例で、それは今思えばとてもいい思い出。
今では飾ってもよろこんでくれないので飾らなくなってしまいました。
ま、21歳男子ですからいたしかたありませんね。
でもやっぱり外で見る大きなクリスマスツリーには癒されます。
阪急西宮ガーデンズにある大きなツリーでクリスマス感。
息子の反応が無反応でも自分のために小さなクリスマスツリーを飾ってみようかな?
お部屋が華やかになって私が機嫌よく暮らすと、きっといい化学反応が起きるはず。


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京都の細見美術館「没後200年 中村芳中」へ。

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中村芳中は江戸時代後期に大坂を中心に活躍した琳派の絵師。
尾形光琳に学んで琳派風の絵を描き、俳画までも。
表現の幅の広さもとても魅力的だしおもしろい。

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たらし込みの技法をつかった草花図もいいけど、ほのぼのする優しい芳中犬がかわいくて、これ観るだけでも行く価値ありだな。

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他の動物もなぜかゆるくてかわいい。
どうしてこんなにやさしく描けるんだろ。
どんな人だったんだろう?
タイムマシンがあったら会ってみたいって思ってしまう。




京都国立近代美術館「円山応挙から近代京都画壇へ」に行ってきました。


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まず会場に入ってすぐに大乗寺の襖絵が立体的に再現されてたのが圧巻。

裏表の位置関係がわかりやすいし空間丸ごと楽しめました。

考えてみれば襖絵ってその部屋を囲むのだから贅沢な空間芸術!

私ならその部屋にいたら興奮してしまうだろうな。
「松に孔雀図」 は墨なのに松の葉が緑に見えて孔雀の羽が青に見えてきて不思議でした。

応挙の「保津川図」も水がうねりながら流れる音が聞こえてきそうだった。
スペクタル感!
見えないはずの色が見えたり音が聞こえたり。
そして応挙や長沢芦雪の描く犬も好き。
 

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ミュージアムショップでかりんとうを。

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白いもふもふの犬がたまりません。




少し前ですがあべのハルカス美術館「ラファエル前派の軌跡展」へ行ってきました。




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19世紀のイギリス、美術批評家ジョン・ラスキンをめぐるロセッティ、ミレイ、ウィリアム・モリスの絵画だけでなく家具やステンドグラス、タペストリなど。

 

ラファエル前派の誕生からその流れをたどる美術展です。



その中から撮影可のものをいくつか覚書として。


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ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
ムネーモシューネー(記憶の女神)
1876-81年

ムネーモシューネーはギリシャ神話に出てくる記憶の女神。パンジーは記憶の暗示で、右手に持っているのは飲むと過去の記憶を完全に思い出せる水が入っている。
額の縁には画家の手で「ああ、記憶の女神よ、汝は翼生える魂の盃から油を灯に満たし、炎の翼でゴールを目指す」と詩が刻まれている。
こちらは当初「アスタルテ・シリアカ」の習作でした。



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ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
シビュラ・パルミフェラ
1865-70年

肉体的な美に対して精神的、超越的な美の象徴として描かれた女性像。古代の預言者であり右手には勝利のシュロをもち、頭にはオリーブの輪をつけて大理石の玉座に座っている。壁には多頭の蛇とスフィンクス。左のバラと目隠しをしたクピドは愛、右のケシと骸骨は死を暗示して、魂の象徴である蝶がその間を舞っている。
モチーフの意味を考えると興味深い。



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ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
クリスマス・キャロル
1867年



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ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
《水辺の柳》のための習作
1871年

モデルはモリスの妻ジェインで、モリスとロセッティが共同で借りていたケルムスコット・マナーで製作。モリスがアイスランドへ旅行に行っていた時に描かれた。パンジーの花言葉は誠実と追憶。完成された作品は悲しみの象徴の柳に替えられた。



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ジョン・エヴァレット・ミレイ

1853年



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ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
夜が明けて
ーファウストの宝石を見つけるグレートヒェン
1868年



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ウィリアム・ホルマン・ハント
シャロットの乙女
1887ー92年ごろ


今回の美術展は絵画よりも人間関係の方が興味深かったです。
 

出品リストの作品リストよりも、その裏にイラスト付きの人間相関図がおもしろすぎ。
 

いつかドラマにしてほしいくらいの師弟関係、友人関係と恋愛関係が絡まり縺れた相関図。

いつの世も人間関係って難しいですね。



 


先日、実家の滋賀へ行ってきました。



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両親も歳をとり、ちょっと心配になって。

顔を見たら元気そうでしたが。

たまには帰らなきゃダメですね。

両親に顔を見せて安心させたいし、私も安心したい。

滋賀といえば琵琶湖。

これも見ると安心するのです。




今年も兵庫県の阪神競馬場で開催された「関西蚤の市」に行ってきました。


阪急今津線の仁川駅下車です。

主催がJRA阪神競馬場と手紙社なので、会場が阪神競馬場なのですね。

この日は阪神競馬場での秋競馬開催がスタートとあって、競馬ファンと雑貨大好き女子が大勢集まる阪神競馬場。

仁川駅の駅員さんもいつも以上に「混雑しているのでおかえりの切符は先に購入を!」と呼びかける声に力が。

メインレースが終わる時間は確かに混雑します。


 

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蚤の市の会場は年々人が多くなってる気がします。

今年で早くも6回目の開催。

関西の女子の人気も定着してきたのでしょうか?



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あまりの人の多さで写真を撮ることができず。


なのでこちらは第4回のときの様子を。

次回行くときの参考にしてくださいね。

やっぱり人の多さが違いますね。



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豆皿、器、北欧雑貨、古本、古着、ドライフラワー、ブロカント、カフェブース、ワークショップ、音楽のステージなど、女子が誰しもワクワクするようなお祭りです。

大人の宝さがし。

自分なりのかわいいを探すのがなんとも楽しいのです。




今年のお買い物はこちらの豆皿。



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作家ものの豆皿で鳥のかたちがお気に入り。

豆皿一点とはちょっと寂しいですが、この後出かける用事があったのでがまんがまん。


若い女子が多いけど、帰り際30代の娘さんがお母さん連れてきてて「ね、楽しかったでしょう?」って言ってたの印象的だった。

大人で親子で楽しめるところってそうないから。
 

私もこのイベントがきっかけでブロカントに興味が出てきたり、豆皿が好きになったり。

そして何より主催の手紙社のファンになりました。

紙もののイベントの紙博に行ったり布博に行ったり、東京に行った時は手紙舎めぐりをしたり。

このイベントがきっかけで私の人生にいろいろな影響を受けてるなあ。

もちろん楽しい影響ですよ。




 
 

先日、京都国立博物館「佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」へ行ってきました。


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過去最大の31点が一堂に会した今回は、とても話題になっていたせいかたくさんの人で賑わっていました。


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鎌倉時代13世紀ごろに描かれた800年前の歌仙絵は、絵巻のままで残っていたら間違いなく国宝だっただろうと言われる貴重なもので、歌仙絵がバラバラにされた切断事件から100年。
そのうちの31点ですから過去最大規模の終結です。
まさに奇跡の再会!!


長い流転の先に歌人の肖像と和歌が1枚に描かれた絵巻の傑作は売りに出されることになりましたが、高額になりすぎたため買い手がつかず、1919年(大正8年)当時の財界人や茶人らは一歌仙ずつを切断し、共同購入することに決めました。
誰がどれを購入するかはくじで決められました。
でも切断したことで海外への流出が免れたことは本当によかった。
そんな切断事件の成り行きを後のインタビユーなどから当時の様子を丁寧に解説していたのも興味深い展示でした。


美しい和歌は本当にため息がでます。
制限のある字数五七五七七の中に数々の和歌の技を駆使して心情をうたうなんて、本当におもしろい!
学生の頃はあんなに苦手だったのに(笑)
そして隣に添えられた詠人の肖像画は繊細なタッチで、人物の目線に込められた不安定な心情や吹いている風も感じられます。
十二単をまとう小大君(こおおきみ)は美しかった。


巻物だった歌仙絵は分割された後にそれぞれが掛け軸に。
またその表具の艶やかなこと!
切断したことで裂(きれ)とのバランスや和歌の内容と関連づけた柄など、美意識の高い一つの芸術になったのですね。
趣向を凝らした掛け軸の美しさも見どころの一つでした。


古の名品は多くの人の努力がなければ、売却や戦争の流転の先にこうして観ることはなかったのだと思うと、歌仙絵だけでなく建築や美術品全てにおいて、古くから守られて現在観ることができるものこと全てに感謝ですね。
素晴らしい歌仙絵とともに長い流転のドラマを堪能しました。



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少し前に国立民族学博物館「驚異と怪異」に行ってきました。



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この世の中のどこかにいるかもしれない不思議な生きもの。

世界の霊獣、幻獣、怪獣が一堂に集められた展示はやっぱりおもしろい展示でした。

昔の人は情報がない分想像力豊かだったんだなぁ。

そして得体のしれないものを楽しんだり崇めたり。

世界の人魚、龍、天馬、有角人、変身獣などなど集めて観ると圧がすごい。

文化や宗教的に日本とは違った感覚の世界の異形のものはみていると新鮮!

特に私メキシコ好きだわって気がついた。

南米、特にメキシコ、ペルーあたりの展示は今後見逃さないようにしなきゃ。

新しい扉がまた一つ開きましたよ。 



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気になっていた映画があって、先日久しぶりに映画館へ。

 

水曜日はレディースデーで通常一般1,900円なのが1,200円!

 

ちょっと重かったお尻が数センチ浮き上がります。

 

気になっていた映画は「永遠の門 ゴッホの見た未来」

 

ここ数年は美術館めぐりが趣味で、もちろんゴッホも好きな画家のうちの一人。

 

感情をストレートにぶつけるような強い色彩は嘘がないような気がして心揺さぶられるんです。

 

ネタバレになるので詳しくは語れませんが、生前のゴッホの不器用であるがゆえの苦悩、人間関係をうまく築けないことに苦しんでいるところなど、現代の人間と全く変わらない。

 

ゴーギャンとのやり取りや弟テオとの絆。

 

耳切り事件の時のゴッホの心情。

 

そしてゴッホの最期。

 

今は誰しもが知っているゴッホですが謎の多いゴッホの人生の最期を、

 

「やっぱり私もそうだと思う。」

 

そんな描き方でした。

 

ゴッホの人生を知ると、ゴッホの絵がより深く理解できるような気がしますよ。

 

 

 

先日、大好きなヴォーリズ建築の大丸心斎橋店へ。


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ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計で、1933年の建築。
 

2019年にやっと立て替えが完了。

完成まで本当にやきもきしたけど、また美しい姿が見られて本当によかった。


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建築当初はネオ・ゴシックの塔屋の華やかな外観とアール・デコの内装でしたが、戦争の空爆で5階以上と中央の吹き抜けなどの大部分を失ったそうです。
 

そんな中残った歴史的価値のある外観と装飾をうまく再利用してのリニューアル。


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残された美しい外観と内部の装飾を堪能してきました。

外観の細かな意匠も楽しめるのがヴォーリズ建築の魅力かも知れませんね。



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心斎橋筋側の中央玄関の外側にあるテラコッタの孔雀は同じ位置にありました。

この孔雀がまた見られてホッとしました。

300年近く前にアメリカから輸入されたもので、最初は当時の下村社長がフェニックスを注文したのに、どういうわけか孔雀が送られてきたと記録が残っているようです。





 

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