少し前ですが京都文化博物館「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへー線の魔術」へ行ってきました。



アルフォンス・ミュシャといえばアール・ヌーボーを代表する芸術家。

没後80年ということでミュシャの作品とミュシャが影響を与えた作品も同時に展示されていました。



ミュシャの一番古い作品は8歳のもの。

キリストが十字架に架けられた絵にはセンスも感じられます。

チェコの文化、古典的な画家ハンス・マカルト、1873年のウィーン万博で入ってきた日本のアートなどにも大きな影響を受けたようです。

パリに来てからは挿絵を描きながら生計を立てていましたが、サラ・ベルナールのポスターの仕事を受けたことがきっかけになりました。


「ジスモンダ」


たまたまクリスマス休暇で描き手がおらず、友人の代わりに印刷所に働きに行ったところ電話がかかって来て、偶然仕事を受けることに。

これがきっかけで6年間サラ・ベルナールのポスターを描くことになりました。

なんという偶然!




劇のイメージに合わせた絵の中のフォントも美しい。

背景の円環、波打つ髪唐草を使ったQ型方式が優雅で、浮世絵の影響もみられて美しい。

没後に影響を与えたポスターやCDジャケット、漫画にもミュシャの影響が。

想像していたよりもはるかに見応えがあって面白かったです。


そして忘れてはいけないのは音声ガイドは千葉雄大さんで、ミュシャの世界に浸りながら千葉くんの優しい声がナビゲートしてくれました。


満足のミュシャ展でした。