宝塚暮らしとやさしい時間

カフェや美術館、お出かけのこと。 おやつと日々のことも。 宝塚の住人です。

タグ:あべのハルカス美術館

カラヴァッジョ展行ってきました。
IMG_7683
場所はあべのハルカス美術館。
イタリアの天才画家と呼ばれたミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571〜1610年)。

天賦の才を与えられながら、どうしてその能力を生かしきらないのでしょうね?
絵筆は剣にしばしば持ちかえられられました。

人生がドラマティックだと絵もドラマティックになるのでしょうか?
天才画家でありながらならず者。
殺人を犯して逃亡。
流浪しながらも絵を描いて38歳の若さで、恩赦を求めてローマへ向かう途中に熱病で亡くなりました。
IMG_7682

「法悦のマグダラのマリア」は特に印象的でした。
半眼の瞳からこぼれた涙。
キリストを象徴するような左上に描かれた十字架と茨の冠と左腕の下にある頭蓋骨は死を象徴としているのでしょうか?

精緻な筆致とドラマティックな光と影。
でも幾分影の方が深く感じますね。
カラヴァッジョにとっての人生を表すような深い影は、カラヴァッジョの人生の苦難を思わせます。

平凡でない人生からみえる神の姿や、光と影は全く違うものなのかもね。
カラヴァッジョの人生の光と影を見た美術展でした。

少し前ですがあべのハルカス美術館「ラファエル前派の軌跡展」へ行ってきました。




IMG_2419



19世紀のイギリス、美術批評家ジョン・ラスキンをめぐるロセッティ、ミレイ、ウィリアム・モリスの絵画だけでなく家具やステンドグラス、タペストリなど。

 

ラファエル前派の誕生からその流れをたどる美術展です。



その中から撮影可のものをいくつか覚書として。


IMG_2432
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
ムネーモシューネー(記憶の女神)
1876-81年

ムネーモシューネーはギリシャ神話に出てくる記憶の女神。パンジーは記憶の暗示で、右手に持っているのは飲むと過去の記憶を完全に思い出せる水が入っている。
額の縁には画家の手で「ああ、記憶の女神よ、汝は翼生える魂の盃から油を灯に満たし、炎の翼でゴールを目指す」と詩が刻まれている。
こちらは当初「アスタルテ・シリアカ」の習作でした。



IMG_2430
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
シビュラ・パルミフェラ
1865-70年

肉体的な美に対して精神的、超越的な美の象徴として描かれた女性像。古代の預言者であり右手には勝利のシュロをもち、頭にはオリーブの輪をつけて大理石の玉座に座っている。壁には多頭の蛇とスフィンクス。左のバラと目隠しをしたクピドは愛、右のケシと骸骨は死を暗示して、魂の象徴である蝶がその間を舞っている。
モチーフの意味を考えると興味深い。



IMG_2434
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
クリスマス・キャロル
1867年



IMG_2437
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
《水辺の柳》のための習作
1871年

モデルはモリスの妻ジェインで、モリスとロセッティが共同で借りていたケルムスコット・マナーで製作。モリスがアイスランドへ旅行に行っていた時に描かれた。パンジーの花言葉は誠実と追憶。完成された作品は悲しみの象徴の柳に替えられた。



IMG_2424
ジョン・エヴァレット・ミレイ

1853年



IMG_2441
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
夜が明けて
ーファウストの宝石を見つけるグレートヒェン
1868年



IMG_2444
ウィリアム・ホルマン・ハント
シャロットの乙女
1887ー92年ごろ


今回の美術展は絵画よりも人間関係の方が興味深かったです。
 

出品リストの作品リストよりも、その裏にイラスト付きの人間相関図がおもしろすぎ。
 

いつかドラマにしてほしいくらいの師弟関係、友人関係と恋愛関係が絡まり縺れた相関図。

いつの世も人間関係って難しいですね。



 


あべのハルカス美術館に行く前にちょっと心落ち着けるためにカフェに立ち寄りました。
美術館が16階にあって、ちょうどその上の階の「カフェ チャオプレッソ」


image



あべのハルカスの17階にあるからけっこう高い!
高い場所がお好きな方にはおすすめです。
でもあいにくわたしは得意じゃないですが。


image



この日は結構混んでいて、席はほぼ満席状態。
先に席を確保しておかないとトレーを持ったまま難民状態になりそうです。
窓際しか空いておらずおひとり様のわたしは、とりあえず窓際のお席を確保してカウンターに並びました。
注文して待つマクド(マック)方式です。
ここでは美術展の特別企画メニューがあって、なんとケーキと一緒に頼むとカプチーノにユニコーン の絵が付いてくる!

せっかくなので「ギュスターヴ・モロー展」開催記念カプチーノに!



image



うん、よく見ると可愛いかも(ニヤニヤ)


image




高いところから大阪の景色を美味しいケーキとともに楽しみました。


image






  

少し前ですが、あべのハルカス美術館の「ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち」に行ってきました。

image


幻想的な内面世界を描くモローの、主に女性に焦点を当てています。

今回はその中でもサロメを観るのが楽しみでした。

「出現」は宙に浮かぶ聖ヨハネの首が衝撃的な作品ですが、実際に絵の前に行くと細かいところも気になって動けなくなってしまいました。


ギュスターヴ・モローが描くファムファタルは美しいだけではない悪女です。
ファムファタルとは男を破滅される悪女のことですが、サロメはそれまで母親にそそのかされた哀れな女のイメージだったのを、モローの描くサロメは目の力が強くて意思が強くて主体的な女を描き出しました。
それがモローの女性観だったのでしょうか。

モローの母親への愛も気になります。
モローが心から愛していた母。
そして恋人。
モローにとっての女性。
モローが描いたファム・ファタル。


image



幻想的な絵の中に答えを探そうとする。
そんな楽しい美術展でした。


「ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち 」

2019年7月13日(土)~ 9月23日(月・祝)

あべのハルカス美術館


 

↑このページのトップヘ