先日、「ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ」に行ってきました。
会期はまたもや終了しているけど覚書として。


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ショーン・タンはイラストレーター・絵本作家として活躍しながらアニメーションを手がけるなど、表現の場をますます広げているアーティスト。

 移民をテーマに5年の歳月をかけて描いた「アライバル」の原画がたくさん並んでいて、細密な絵を堪能しました。
「アライバル」の立案から絵コンテ、原画と試行錯誤しながら完成へと進んでいく制作過程もわかる絵本好きには楽しすぎる美術展でした。

一コマ一コマを一度絵コンテ通りに写真を撮って、その通りに精密に描くことでリアリティーが増しているコマ割りの表現はアメコミの手法を取り入れているそうですよ。

リアリティーがあるからこそ、どこでもないどこか。
どこでもあるどこかかもしれませんね。

登場する得体の知れない生き物は、可愛いではない優しさと温かさを感じられるのが魅力的。
そして孤独さえも感じる。

発想の面白さやメッセージ性のあるストーリーも、大人が観て充分に楽しめるショーン・タンの絵本の世界を楽しみました。



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「ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ」
2019年9月21日(土)〜10月14日(月)
美術館「えき」KYOTO