宝塚暮らしとやさしい時間

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イケフェス大阪2019で、洋菓子店の五感が下に入ってる新井ビルへ。



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1922年、神戸を拠点に活躍した河合浩蔵(河合建築事務所)設計で、元は報徳銀行大阪支店としての建築だそう。

1911年(明治44年)に建設の旧日濠会館(現・海岸ビルヂング)や造幣局 旧火力発電所(現・造幣博物館)は今も馴染み深い建物です。

新井ビルは元々が銀行だったからでしょうか?

すっきりとした直線的で硬派なデザイン。
でもどこか優しい柔らかい雰囲気。



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古い階段をゆっくり上がって見学しました。



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ゆるやかなカーブの手すりと直線が際立つシンプルな窓。



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ガラスは今では作られていないわずかに歪みがあるガラス。


向こう側に見える景色がいつもと違う世界に見えますね。



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上の階には空きテナントがあって、こぢんまりした白い部屋が素敵!

こんな場所で仕事できたらいいなぁ。



幾何学的でモダンな新井ビル。

スイーツの「五感」がビルの1階に入っていて吹き抜けになっています。

また機会があればカフェスペースで美味しいスイーツとレトロな空間を楽しみたいな。


今年もイケフェスに行ってきました!

イケフェス=生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪
毎年この時期に大阪の素敵な建築が公開される2日間のイベントです。
この2日間の間に普段未公開の建築が公開されたり、スペシャルなガイドツアーがあったりと建築ファンには見逃せないイベントなのです!

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今年は大阪取引所ビルからスタート!

ガイドツアーにも参加して五代さまの功績を再確認しました。

地下鉄北浜駅を出てすぐに出会う大阪証券取引所ビルの前には五代友厚の像が。

五代さまの像は大阪には5体あるそうです。

大阪取引所、大阪商工会議所、光世証券、大阪市立大阪ビジネスフロンティア高等学校、大阪市立大学の5カ所。

ルーツである薩摩(鹿児島)には鹿児島市泉町泉公園、JR鹿児島中央駅の2体があります。

こちらの像は2004年の建立で彫刻家の中村晋也氏によるもの。
「西の五代、東の渋沢」と並び評されている渋沢栄一を意識して、日本橋の定盤橋公園にある渋沢栄一の銅像と高さを揃えたそうです。

五代さまのマントがなびいているのは明治維新の風を受けて活躍したことを表現したのだそう。

49歳で早世した短い生涯の中で、大阪の発展の礎となった多くの功績を考えると、たくさんある銅像は納得ですね。

後方は現代的なビルに建て替わっていますが、設計は長谷部竹腰建築事務所(現・日建設計)、建築は大林組によるもので、1935年建設の外観や楕円形のエントランスホールは当初のまま。

2004年に近代的な高層ビルに生まれ変わりました。

戦争の時は運よく戦火を免れたようです。

本当によかった。

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ステンドグラスは1935年のもの。

エッチングガラスと色ガラスを併用したもので当時のものとしては珍しいもののようで、大阪エッチンググラス社によるものです。

色ガラスはアメリカ・ココモ社、フランス・サンゴバン社のもの。

デザインは花瓶と植物がモチーフのアール・デコ様式です。

今ではステンドグラス作家が図案を考えますが、当時は建築家がオリジナルの柄を渡して職人が製作していたようです。

だからでしょうか、建物とステンドグラスの一体感。

素敵です。

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大理石は当時のもの。

エントランスホールの内部は床と壁合わせると8種類の大理石、花崗石が使われています。

折壁(岩手)、ボテジーノ クラシコ(イタリア)、浮金(福島)、トラベルチーノ ロマーノ(イタリア)、桑尾(高知)、稲田(茨城)、フィレットロッソ クラシコ(イタリア)、松葉(不明)で施工は矢橋大理石(株)。

デザインに合わせた種類の違う大理石の組み合わせのバランスがいいですね。


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エレベーターは建て替え前のものを再利用しているとのこと。

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通風口や格子窓の幾何学模様も素敵です。

大阪取引所では4階にあるOSEギャラリーで史料が展示してあって株式やデリバティブについて学べます。

大阪の堂島米市場があった頃から今日まで、大阪の発展の様子が伺える資料が並んでいて興味深い内容でした。

歴史に興味がある方におすすめです。

平日のみの公開です。

詳しくは下の大阪取引所のHPからご覧ください。


※引用元〜OSEギャラリー展示資料、大阪取引所パンフレット




先日、久しぶりに大阪の北浜をぶらぶら。
「フィンランド陶芸展」に来たときに、前から行ってみたかったカフェ「コホロ」へ。

レトロな建築と新しい建築が混在する北浜は、歩いてても楽しい場所です。
そういえば今年の「生きた建築ミュージアム フェスティバル(通称イケフェス)」は、10月26日(土)と27日(日)だそう。
大阪の建築が一斉に無料公開される建築イベントです。





そんな街にある「コホロ」もまたレトロなビルの中にあります。
店内のカフェスペースの奥では、素敵な作家さんのうつわが並んでいてギャラリーのような空間。
一点一点が素敵で、うつわを眺める時間も至福の時間。

頼んだランチの「たまごサンドができあがりましたよ!」って、スタッフさんが呼びに来てくれてハッと我にかえる始末。
作家さんがつくったうつわたちが発するまぁるい空気は、ときどき私をどこかへ連れていくようです笑。

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