宝塚暮らしとやさしい時間

カフェや美術館、お出かけのこと。 おやつと日々のことも。 宝塚の住人です。

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カラヴァッジョ展行ってきました。
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場所はあべのハルカス美術館。
イタリアの天才画家と呼ばれたミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571〜1610年)。

天賦の才を与えられながら、どうしてその能力を生かしきらないのでしょうね?
絵筆は剣にしばしば持ちかえられられました。

人生がドラマティックだと絵もドラマティックになるのでしょうか?
天才画家でありながらならず者。
殺人を犯して逃亡。
流浪しながらも絵を描いて38歳の若さで、恩赦を求めてローマへ向かう途中に熱病で亡くなりました。
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「法悦のマグダラのマリア」は特に印象的でした。
半眼の瞳からこぼれた涙。
キリストを象徴するような左上に描かれた十字架と茨の冠と左腕の下にある頭蓋骨は死を象徴としているのでしょうか?

精緻な筆致とドラマティックな光と影。
でも幾分影の方が深く感じますね。
カラヴァッジョにとっての人生を表すような深い影は、カラヴァッジョの人生の苦難を思わせます。

平凡でない人生からみえる神の姿や、光と影は全く違うものなのかもね。
カラヴァッジョの人生の光と影を見た美術展でした。

少し前に国立民族学博物館「驚異と怪異」に行ってきました。



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この世の中のどこかにいるかもしれない不思議な生きもの。

世界の霊獣、幻獣、怪獣が一堂に集められた展示はやっぱりおもしろい展示でした。

昔の人は情報がない分想像力豊かだったんだなぁ。

そして得体のしれないものを楽しんだり崇めたり。

世界の人魚、龍、天馬、有角人、変身獣などなど集めて観ると圧がすごい。

文化や宗教的に日本とは違った感覚の世界の異形のものはみていると新鮮!

特に私メキシコ好きだわって気がついた。

南米、特にメキシコ、ペルーあたりの展示は今後見逃さないようにしなきゃ。

新しい扉がまた一つ開きましたよ。 



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先日、大好きなヴォーリズ建築の大丸心斎橋店へ。


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ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計で、1933年の建築。
 

2019年にやっと立て替えが完了。

完成まで本当にやきもきしたけど、また美しい姿が見られて本当によかった。


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建築当初はネオ・ゴシックの塔屋の華やかな外観とアール・デコの内装でしたが、戦争の空爆で5階以上と中央の吹き抜けなどの大部分を失ったそうです。
 

そんな中残った歴史的価値のある外観と装飾をうまく再利用してのリニューアル。


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残された美しい外観と内部の装飾を堪能してきました。

外観の細かな意匠も楽しめるのがヴォーリズ建築の魅力かも知れませんね。



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心斎橋筋側の中央玄関の外側にあるテラコッタの孔雀は同じ位置にありました。

この孔雀がまた見られてホッとしました。

300年近く前にアメリカから輸入されたもので、最初は当時の下村社長がフェニックスを注文したのに、どういうわけか孔雀が送られてきたと記録が残っているようです。





 

今年もイケフェスに行ってきました!

イケフェス=生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪
毎年この時期に大阪の素敵な建築が公開される2日間のイベントです。
この2日間の間に普段未公開の建築が公開されたり、スペシャルなガイドツアーがあったりと建築ファンには見逃せないイベントなのです!

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今年は大阪取引所ビルからスタート!

ガイドツアーにも参加して五代さまの功績を再確認しました。

地下鉄北浜駅を出てすぐに出会う大阪証券取引所ビルの前には五代友厚の像が。

五代さまの像は大阪には5体あるそうです。

大阪取引所、大阪商工会議所、光世証券、大阪市立大阪ビジネスフロンティア高等学校、大阪市立大学の5カ所。

ルーツである薩摩(鹿児島)には鹿児島市泉町泉公園、JR鹿児島中央駅の2体があります。

こちらの像は2004年の建立で彫刻家の中村晋也氏によるもの。
「西の五代、東の渋沢」と並び評されている渋沢栄一を意識して、日本橋の定盤橋公園にある渋沢栄一の銅像と高さを揃えたそうです。

五代さまのマントがなびいているのは明治維新の風を受けて活躍したことを表現したのだそう。

49歳で早世した短い生涯の中で、大阪の発展の礎となった多くの功績を考えると、たくさんある銅像は納得ですね。

後方は現代的なビルに建て替わっていますが、設計は長谷部竹腰建築事務所(現・日建設計)、建築は大林組によるもので、1935年建設の外観や楕円形のエントランスホールは当初のまま。

2004年に近代的な高層ビルに生まれ変わりました。

戦争の時は運よく戦火を免れたようです。

本当によかった。

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ステンドグラスは1935年のもの。

エッチングガラスと色ガラスを併用したもので当時のものとしては珍しいもののようで、大阪エッチンググラス社によるものです。

色ガラスはアメリカ・ココモ社、フランス・サンゴバン社のもの。

デザインは花瓶と植物がモチーフのアール・デコ様式です。

今ではステンドグラス作家が図案を考えますが、当時は建築家がオリジナルの柄を渡して職人が製作していたようです。

だからでしょうか、建物とステンドグラスの一体感。

素敵です。

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大理石は当時のもの。

エントランスホールの内部は床と壁合わせると8種類の大理石、花崗石が使われています。

折壁(岩手)、ボテジーノ クラシコ(イタリア)、浮金(福島)、トラベルチーノ ロマーノ(イタリア)、桑尾(高知)、稲田(茨城)、フィレットロッソ クラシコ(イタリア)、松葉(不明)で施工は矢橋大理石(株)。

デザインに合わせた種類の違う大理石の組み合わせのバランスがいいですね。


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エレベーターは建て替え前のものを再利用しているとのこと。

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通風口や格子窓の幾何学模様も素敵です。

大阪取引所では4階にあるOSEギャラリーで史料が展示してあって株式やデリバティブについて学べます。

大阪の堂島米市場があった頃から今日まで、大阪の発展の様子が伺える資料が並んでいて興味深い内容でした。

歴史に興味がある方におすすめです。

平日のみの公開です。

詳しくは下の大阪取引所のHPからご覧ください。


※引用元〜OSEギャラリー展示資料、大阪取引所パンフレット




先日、「メアリー・エインズワース 浮世絵コレクション」へ。
もう、会期は終了していますが覚書として。

大阪市立美術館8月10日(土)〜9月29日(日)の間開催していました。


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メアリー・エインズワースは1867年から1950年にアメリカで生きた女性です。
アメリカ人女性というだけで日本の浮世絵とはなかなか結びつきませんが、明治39年(1906年)に来日したことがきっかけで集め始めたといわれています。

エインズワースが39歳の時に訪れた明治の日本。
きっとアメリカから来た女性にとって想像するよりも刺激的だったでしょうね。


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25年にわたり集められた浮世絵はその数1500点。
その中から選りすぐりの200点を今回は観ることが出来ました。
その過半数が歌川広重。
「東海道五拾三次之内」から晩年の作品までと、保存状態も良く美しい色の状態で遺されていました。

初めての里帰りとされる浮世絵も散り散りバラバラになって、戦争や災害で散逸することを考えると、アメリカで大切にコレクションされてよかったのかもしれませんね。

歌川広重の「名所江戸百景 亀戸梅屋敷」は他のバージョンのものよりも色が好きです。
ゴッホが模写したといわれる「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」も。
同じ浮世絵でも摺った時期が早い方が作家の意図が反映していたり色が違ったりと、微妙な違いがあるのも面白いところ。

エインズワースの愛した広重の世界を堪能できる美術展でした。





「メアリー・エインズワース 浮世絵コレクション」
大阪市立美術館
8月10日(土)〜9月29日(日)






 

少し前になりますが、大阪の国立国際美術館「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への旅」展に行ってきました。



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気分は「クリムト展」で盛り上がっての「ウィーン・モダン」展。
クリムトの時代背景やクリムトを生み出したウィーンをもっと知りたくなってのタイミングだったので観ていても本当に楽しめました!

それにしても艶やかなウィーン。
なぜあんなにも艶やかなのかがわかった気がする美術展です。

クリムトやシーレと同時期に19世紀末から20世紀初頭にかけて花開いた芸術家たちと建築家や音楽家。彼らの美しい仕事をウィーンの歴史の変遷とともにみていくと、芸術はやっぱりその時代の政治や社会の動きが密接に関わっていて、そこももっと勉強しないとなって思いました。

女帝マリア・テレジアや皇后エリーザベト、ハプスブルグ家の栄光から終焉、そして路面電車や地下鉄が発展し、建築家オットー・ヴァーグナーがウィーンの都市デザインを計画した時代を4章に分けて追いかける今回の美術展。

クリムトが愛した女性を描いた「エミーリエ・フレーゲの肖像」は、結婚はしなかったけど本当に愛していたんだろうなと感じるくらいに凛とした美しいエミーリエ。
観ているこちらがドキドキするほど素敵でした。



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この作品だけ撮影可です。


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シーレ「ひまわり」ははじめに観たときその魅力がわからなかったけど、あとになって思い出すのはこの作品でした。
何か引っかかるものを残す絵です。
ゴッホのように美しく咲き誇る生命力溢れるひまわりではなくて、大地に立ったまま立ち枯れている、いわば死を連想させるひまわり。
 縦に長いカンヴァスは浮世絵の影響といわれていますがおしゃれです!





あと興味深かったのは「ウィーンのフリーメイソンのロッジ」
その集会の絵の中にはモーツアルトが描かれていて、モーツアルトがフリーメイソンのための曲を残しているのもおもしろいですね。
小さな絵ですが結構ツボです。



モーツァルト:フリーメーソンのための音楽
シュライアー(ペーター)
ユニバーサル ミュージック
2016-03-16




艶やかだけじゃないこの時代のウィーン。
近代に近づく時代って日本もですがおもしろい。

好きです。




 

 











 

少し前ですが、あべのハルカス美術館の「ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち」に行ってきました。

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幻想的な内面世界を描くモローの、主に女性に焦点を当てています。

今回はその中でもサロメを観るのが楽しみでした。

「出現」は宙に浮かぶ聖ヨハネの首が衝撃的な作品ですが、実際に絵の前に行くと細かいところも気になって動けなくなってしまいました。


ギュスターヴ・モローが描くファムファタルは美しいだけではない悪女です。
ファムファタルとは男を破滅される悪女のことですが、サロメはそれまで母親にそそのかされた哀れな女のイメージだったのを、モローの描くサロメは目の力が強くて意思が強くて主体的な女を描き出しました。
それがモローの女性観だったのでしょうか。

モローの母親への愛も気になります。
モローが心から愛していた母。
そして恋人。
モローにとっての女性。
モローが描いたファム・ファタル。


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幻想的な絵の中に答えを探そうとする。
そんな楽しい美術展でした。


「ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち 」

2019年7月13日(土)~ 9月23日(月・祝)

あべのハルカス美術館


 


先日、大阪の中之島にある大阪市立東洋陶磁美術館「フィンランド陶芸」展と、そして合わせて開催されている「マリメッコ・スピリッツ」展に行ってきました。

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フィンランドの陶器やマリメッコの魅力をじっくり感じたい!
そんな私にもってこいの美術展です。

美術館の中は若い方や外国の方も多く、全ての作品が写真撮影OK
皆さん熱心に撮影をしていました。
美しいものを目の前にして、写真を撮りたくなるのは当たり前かもしれませんね。

アラビア製陶所の設備が整った環境で育ったたくさんのアーチスト。
ビルゲル・カイピアイネン(1915-1988)や、ミハエル・シルキン(1900-1962)ルート・ブリュック(1916-1999)は色彩豊かで物語性のある作品を数多く生みだしました。

今回一番観たかったのは陶版。


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ルート・ブリュック
陶版《聖体祭》
1952-1953年
アラビア製陶所


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ビルゲル・カイピアイネン
レリーフ(洋梨)
アラビア製陶所


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ルート・ブリュック
陶版《草むらの3羽》
アラビア製陶所


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ルート・ブリュック
陶版《勇者サンプサ》
アラビア製陶所


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ルート・ブリュック
陶版《静物(ピッチャーと魚)》
アラビア製陶所


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ルート・ブリュック
陶版《イースター・エッグの箱》
アラビア製陶所


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ビルゲル・カイピアイネン
彫像《ビーズバード》
アラビア製陶所


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ビルゲル・カイピアイネン
彫像《フラワーツリー》
アラビア製陶所


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ビルゲル・カイピアイネン
飾皿(テーブルのある部屋)
アラビア製陶所

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アルフレッド・ウィリアム・フィンチ
花瓶
アイリス工房


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アルフレッド・ウィリアム・フィンチ
花瓶
アイリス工房


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ピルゲル・カイピアイネン
飾皿(果実)
アラビア製陶所


マリメッコのテキスタイルも。

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マイヤ・ロウエカリ(1982-)
桜の花の雨
2017


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マリメッコの独創的で力強いデザイン。
観ていると元気になりますね。

時代を超えて愛され続ける、その訳がわかった気がしました。

大阪市立東洋陶磁美術館での開催は2019年10月14日(月・祝)までです。

そして、楽しみにしている「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展も楽しみです。



 

 
 

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