先日、「メアリー・エインズワース 浮世絵コレクション」へ。
もう、会期は終了していますが覚書として。

大阪市立美術館8月10日(土)〜9月29日(日)の間開催していました。


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メアリー・エインズワースは1867年から1950年にアメリカで生きた女性です。
アメリカ人女性というだけで日本の浮世絵とはなかなか結びつきませんが、明治39年(1906年)に来日したことがきっかけで集め始めたといわれています。

エインズワースが39歳の時に訪れた明治の日本。
きっとアメリカから来た女性にとって想像するよりも刺激的だったでしょうね。


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25年にわたり集められた浮世絵はその数1500点。
その中から選りすぐりの200点を今回は観ることが出来ました。
その過半数が歌川広重。
「東海道五拾三次之内」から晩年の作品までと、保存状態も良く美しい色の状態で遺されていました。

初めての里帰りとされる浮世絵も散り散りバラバラになって、戦争や災害で散逸することを考えると、アメリカで大切にコレクションされてよかったのかもしれませんね。

歌川広重の「名所江戸百景 亀戸梅屋敷」は他のバージョンのものよりも色が好きです。
ゴッホが模写したといわれる「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」も。
同じ浮世絵でも摺った時期が早い方が作家の意図が反映していたり色が違ったりと、微妙な違いがあるのも面白いところ。

エインズワースの愛した広重の世界を堪能できる美術展でした。





「メアリー・エインズワース 浮世絵コレクション」
大阪市立美術館
8月10日(土)〜9月29日(日)