宝塚暮らしとやさしい時間

カフェや美術館、お出かけのこと。 おやつと日々のことも。 宝塚の住人です。

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大山崎山荘美術館へ行くときの美術展ともう一つの楽しみ。
それは美術展ごとに考案されるオリジナルスイーツ!



毎回リーガロイヤルホテル京都が考案しています。


「清宮質文ー限りなく深い澄んだ空気」にちなんだスイーツは2種類で、一つは“蝶”、そしてもう一つは“夕日と猫”。
悩んで悩んで。
“蝶”に決めました。
作品を一通り観たあとで印象深かった“蝶”。
深い青い世界を浮遊する蝶を想いながらいただきました。


テラス席はまだ寒いかなと思ったけど、意外と大丈夫だったのでいつもの席に。
正面に見える男山を眺めながらブルーベリーのケーキと添えられたソルトバタークッキー。
満足満足。


美術展ともに3/8(日)までです。


大山崎山荘美術館

少し前ですが京都文化博物館「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへー線の魔術」へ行ってきました。



アルフォンス・ミュシャといえばアール・ヌーボーを代表する芸術家。

没後80年ということでミュシャの作品とミュシャが影響を与えた作品も同時に展示されていました。



ミュシャの一番古い作品は8歳のもの。

キリストが十字架に架けられた絵にはセンスも感じられます。

チェコの文化、古典的な画家ハンス・マカルト、1873年のウィーン万博で入ってきた日本のアートなどにも大きな影響を受けたようです。

パリに来てからは挿絵を描きながら生計を立てていましたが、サラ・ベルナールのポスターの仕事を受けたことがきっかけになりました。


「ジスモンダ」


たまたまクリスマス休暇で描き手がおらず、友人の代わりに印刷所に働きに行ったところ電話がかかって来て、偶然仕事を受けることに。

これがきっかけで6年間サラ・ベルナールのポスターを描くことになりました。

なんという偶然!




劇のイメージに合わせた絵の中のフォントも美しい。

背景の円環、波打つ髪唐草を使ったQ型方式が優雅で、浮世絵の影響もみられて美しい。

没後に影響を与えたポスターやCDジャケット、漫画にもミュシャの影響が。

想像していたよりもはるかに見応えがあって面白かったです。


そして忘れてはいけないのは音声ガイドは千葉雄大さんで、ミュシャの世界に浸りながら千葉くんの優しい声がナビゲートしてくれました。


満足のミュシャ展でした。








兵庫県立美術館特別展「富野由悠季の世界」へ行ってきました。

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兵庫県立美術館に来ると必ずここで写真を撮ります。
「お〜!」という感じです。

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裏はイデオンでした。
ワクワクしますね。

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なんとガンダム放送から40年だそうですよ。
月日が経つのは早いものです。
歳をとるわけですね。
私にとって富野さんと言えば「海のトリトン」からはじまり「ラ・セーヌの星」、そして日本サンライズのロボットもの「無敵超人ザンボット3」「機動戦士ガンダム」「戦闘メカザブングル」など、そのあともたくさん観ました。
富野作品はロボットものと言えど濃い人間ドラマでしたね。
子供時代ずいぶん楽しませてもらいました。
それにしてもやっぱり初代ガンダムの展示スペースは同年代がたくさんいて熱い。
年季が違います。
たくさんのモニターでいろいろな作品のオープニングテーマや名場面が流されていますが、歌えるしセリフも言える。
そしてセリフの間もカンペキ。
そんな初代ガンダム世代は私だけではないようで、そんな子供時代を経験した大人が集まっている同士間のようなものを感じずに入られませんでした。
なんだかんだあっても、みんなちゃんとした大人になったね。

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少し前ですがあべのハルカス美術館「ラファエル前派の軌跡展」へ行ってきました。




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19世紀のイギリス、美術批評家ジョン・ラスキンをめぐるロセッティ、ミレイ、ウィリアム・モリスの絵画だけでなく家具やステンドグラス、タペストリなど。

 

ラファエル前派の誕生からその流れをたどる美術展です。



その中から撮影可のものをいくつか覚書として。


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ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
ムネーモシューネー(記憶の女神)
1876-81年

ムネーモシューネーはギリシャ神話に出てくる記憶の女神。パンジーは記憶の暗示で、右手に持っているのは飲むと過去の記憶を完全に思い出せる水が入っている。
額の縁には画家の手で「ああ、記憶の女神よ、汝は翼生える魂の盃から油を灯に満たし、炎の翼でゴールを目指す」と詩が刻まれている。
こちらは当初「アスタルテ・シリアカ」の習作でした。



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ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
シビュラ・パルミフェラ
1865-70年

肉体的な美に対して精神的、超越的な美の象徴として描かれた女性像。古代の預言者であり右手には勝利のシュロをもち、頭にはオリーブの輪をつけて大理石の玉座に座っている。壁には多頭の蛇とスフィンクス。左のバラと目隠しをしたクピドは愛、右のケシと骸骨は死を暗示して、魂の象徴である蝶がその間を舞っている。
モチーフの意味を考えると興味深い。



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ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
クリスマス・キャロル
1867年



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ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
《水辺の柳》のための習作
1871年

モデルはモリスの妻ジェインで、モリスとロセッティが共同で借りていたケルムスコット・マナーで製作。モリスがアイスランドへ旅行に行っていた時に描かれた。パンジーの花言葉は誠実と追憶。完成された作品は悲しみの象徴の柳に替えられた。



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ジョン・エヴァレット・ミレイ

1853年



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ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
夜が明けて
ーファウストの宝石を見つけるグレートヒェン
1868年



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ウィリアム・ホルマン・ハント
シャロットの乙女
1887ー92年ごろ


今回の美術展は絵画よりも人間関係の方が興味深かったです。
 

出品リストの作品リストよりも、その裏にイラスト付きの人間相関図がおもしろすぎ。
 

いつかドラマにしてほしいくらいの師弟関係、友人関係と恋愛関係が絡まり縺れた相関図。

いつの世も人間関係って難しいですね。



 


先日、京都国立博物館「佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」へ行ってきました。


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過去最大の31点が一堂に会した今回は、とても話題になっていたせいかたくさんの人で賑わっていました。


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鎌倉時代13世紀ごろに描かれた800年前の歌仙絵は、絵巻のままで残っていたら間違いなく国宝だっただろうと言われる貴重なもので、歌仙絵がバラバラにされた切断事件から100年。
そのうちの31点ですから過去最大規模の終結です。
まさに奇跡の再会!!


長い流転の先に歌人の肖像と和歌が1枚に描かれた絵巻の傑作は売りに出されることになりましたが、高額になりすぎたため買い手がつかず、1919年(大正8年)当時の財界人や茶人らは一歌仙ずつを切断し、共同購入することに決めました。
誰がどれを購入するかはくじで決められました。
でも切断したことで海外への流出が免れたことは本当によかった。
そんな切断事件の成り行きを後のインタビユーなどから当時の様子を丁寧に解説していたのも興味深い展示でした。


美しい和歌は本当にため息がでます。
制限のある字数五七五七七の中に数々の和歌の技を駆使して心情をうたうなんて、本当におもしろい!
学生の頃はあんなに苦手だったのに(笑)
そして隣に添えられた詠人の肖像画は繊細なタッチで、人物の目線に込められた不安定な心情や吹いている風も感じられます。
十二単をまとう小大君(こおおきみ)は美しかった。


巻物だった歌仙絵は分割された後にそれぞれが掛け軸に。
またその表具の艶やかなこと!
切断したことで裂(きれ)とのバランスや和歌の内容と関連づけた柄など、美意識の高い一つの芸術になったのですね。
趣向を凝らした掛け軸の美しさも見どころの一つでした。


古の名品は多くの人の努力がなければ、売却や戦争の流転の先にこうして観ることはなかったのだと思うと、歌仙絵だけでなく建築や美術品全てにおいて、古くから守られて現在観ることができるものこと全てに感謝ですね。
素晴らしい歌仙絵とともに長い流転のドラマを堪能しました。



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少し前に国立民族学博物館「驚異と怪異」に行ってきました。



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この世の中のどこかにいるかもしれない不思議な生きもの。

世界の霊獣、幻獣、怪獣が一堂に集められた展示はやっぱりおもしろい展示でした。

昔の人は情報がない分想像力豊かだったんだなぁ。

そして得体のしれないものを楽しんだり崇めたり。

世界の人魚、龍、天馬、有角人、変身獣などなど集めて観ると圧がすごい。

文化や宗教的に日本とは違った感覚の世界の異形のものはみていると新鮮!

特に私メキシコ好きだわって気がついた。

南米、特にメキシコ、ペルーあたりの展示は今後見逃さないようにしなきゃ。

新しい扉がまた一つ開きましたよ。 



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龍谷ミュージアム「日本の素朴絵」展へ。



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ゆるい絵って集めると圧巻ですね。

これだけの数を集めると本当に素晴らしい。



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思わずクスッと笑ってしまうユルさ。

狙って描いたもの、真面目に描いたけどユルいもの。

どっちも笑えます。



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キャプションが「丹念な筆致が印象深いが、建物の平行関係が描けない素朴絵特有の描写」って言うのをみて笑ってしましました。

ときどき図録を開いては笑ってます。

これはまだまだ探求の余地がありそう。



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またぜひ企画してほしい美術展でした。

先日、「ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ」に行ってきました。
会期はまたもや終了しているけど覚書として。


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ショーン・タンはイラストレーター・絵本作家として活躍しながらアニメーションを手がけるなど、表現の場をますます広げているアーティスト。

 移民をテーマに5年の歳月をかけて描いた「アライバル」の原画がたくさん並んでいて、細密な絵を堪能しました。
「アライバル」の立案から絵コンテ、原画と試行錯誤しながら完成へと進んでいく制作過程もわかる絵本好きには楽しすぎる美術展でした。

一コマ一コマを一度絵コンテ通りに写真を撮って、その通りに精密に描くことでリアリティーが増しているコマ割りの表現はアメコミの手法を取り入れているそうですよ。

リアリティーがあるからこそ、どこでもないどこか。
どこでもあるどこかかもしれませんね。

登場する得体の知れない生き物は、可愛いではない優しさと温かさを感じられるのが魅力的。
そして孤独さえも感じる。

発想の面白さやメッセージ性のあるストーリーも、大人が観て充分に楽しめるショーン・タンの絵本の世界を楽しみました。



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「ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ」
2019年9月21日(土)〜10月14日(月)
美術館「えき」KYOTO 

先日、「メアリー・エインズワース 浮世絵コレクション」へ。
もう、会期は終了していますが覚書として。

大阪市立美術館8月10日(土)〜9月29日(日)の間開催していました。


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メアリー・エインズワースは1867年から1950年にアメリカで生きた女性です。
アメリカ人女性というだけで日本の浮世絵とはなかなか結びつきませんが、明治39年(1906年)に来日したことがきっかけで集め始めたといわれています。

エインズワースが39歳の時に訪れた明治の日本。
きっとアメリカから来た女性にとって想像するよりも刺激的だったでしょうね。


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25年にわたり集められた浮世絵はその数1500点。
その中から選りすぐりの200点を今回は観ることが出来ました。
その過半数が歌川広重。
「東海道五拾三次之内」から晩年の作品までと、保存状態も良く美しい色の状態で遺されていました。

初めての里帰りとされる浮世絵も散り散りバラバラになって、戦争や災害で散逸することを考えると、アメリカで大切にコレクションされてよかったのかもしれませんね。

歌川広重の「名所江戸百景 亀戸梅屋敷」は他のバージョンのものよりも色が好きです。
ゴッホが模写したといわれる「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」も。
同じ浮世絵でも摺った時期が早い方が作家の意図が反映していたり色が違ったりと、微妙な違いがあるのも面白いところ。

エインズワースの愛した広重の世界を堪能できる美術展でした。





「メアリー・エインズワース 浮世絵コレクション」
大阪市立美術館
8月10日(土)〜9月29日(日)






 

先日「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展に行った時に、同じ伊丹市立美術館にある柿衛文庫の特別展「蕪村の手紙」展へ。

柿衛文庫の開館35周年記念の特別展なのだそうです。

与謝蕪村といえば1716年から1784年の江戸時代を生きた俳人であり画家。

蕪村の生涯の中でしたためた手紙を中心に、画や俳句の作品も紹介しています。


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今と違って書簡でやりとりをする時代。
絵文字はなくとも手紙の文や文字の個性から、蕪村の心の内を伺えます。

娘を思う家庭人としての蕪村。
「奥の細道」画卷ができた時の喜び。

手紙の中にその時の感情もそのままに生き続けていました。

逸翁美術館で観た「又平に」にもまた会えて満足。

公開は10月20日(日)までです。




特別展 開館35周年
「蕪村の手紙」
柿衛文庫
2019年9月7日(土)〜10月20日(日)

 



 

ちょっと前ですが伊丹市立美術館の「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展に行ってきました。

楽しみにしていたルート・ブリュック。
フィンランドを代表するセラミック・アーティストの日本初個展とあって、ファンは心待ちにしていたのでは?


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この少し前に「フィンランド陶芸」展でもルート・ブリュックを観て気分は幾分上がっていたのでなおさらです。

ルート・ブリュックはフィンランドの名窯アラビアで50年もの長い間活躍してきた女性アーティストです。
女性ならではのやわらかい感性、北欧フィンランドを感じるような透明感、釉薬の繊細な色の組み合わせは、可愛いだけじゃなくて作品の奥になにか物悲しいような寂しさも感じられて惹きつけられます。

わたしは特に陶版が好きで、その作品がストーリーのなかの一部のように感じられて想像力をかきたてます。
一つの作品に広がりを感じる、そんなところが魅力的なんですよね。

いつまでも観ていて飽きない作品の連続でした。


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「都市」1958年

こちらは入り口に展示していた作品。


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小さな微妙に違う色のパーツを組み合わせて、どこを切り取っても表情が違います。
となり同士の色が響き合って場所場所で違った表情をつくっているのがなんとも楽しい!

特にブルーの場所が好き。

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少し前になりますが、大阪の国立国際美術館「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への旅」展に行ってきました。



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気分は「クリムト展」で盛り上がっての「ウィーン・モダン」展。
クリムトの時代背景やクリムトを生み出したウィーンをもっと知りたくなってのタイミングだったので観ていても本当に楽しめました!

それにしても艶やかなウィーン。
なぜあんなにも艶やかなのかがわかった気がする美術展です。

クリムトやシーレと同時期に19世紀末から20世紀初頭にかけて花開いた芸術家たちと建築家や音楽家。彼らの美しい仕事をウィーンの歴史の変遷とともにみていくと、芸術はやっぱりその時代の政治や社会の動きが密接に関わっていて、そこももっと勉強しないとなって思いました。

女帝マリア・テレジアや皇后エリーザベト、ハプスブルグ家の栄光から終焉、そして路面電車や地下鉄が発展し、建築家オットー・ヴァーグナーがウィーンの都市デザインを計画した時代を4章に分けて追いかける今回の美術展。

クリムトが愛した女性を描いた「エミーリエ・フレーゲの肖像」は、結婚はしなかったけど本当に愛していたんだろうなと感じるくらいに凛とした美しいエミーリエ。
観ているこちらがドキドキするほど素敵でした。



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この作品だけ撮影可です。


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シーレ「ひまわり」ははじめに観たときその魅力がわからなかったけど、あとになって思い出すのはこの作品でした。
何か引っかかるものを残す絵です。
ゴッホのように美しく咲き誇る生命力溢れるひまわりではなくて、大地に立ったまま立ち枯れている、いわば死を連想させるひまわり。
 縦に長いカンヴァスは浮世絵の影響といわれていますがおしゃれです!





あと興味深かったのは「ウィーンのフリーメイソンのロッジ」
その集会の絵の中にはモーツアルトが描かれていて、モーツアルトがフリーメイソンのための曲を残しているのもおもしろいですね。
小さな絵ですが結構ツボです。



モーツァルト:フリーメーソンのための音楽
シュライアー(ペーター)
ユニバーサル ミュージック
2016-03-16




艶やかだけじゃないこの時代のウィーン。
近代に近づく時代って日本もですがおもしろい。

好きです。




 

 











 

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